「風来坊 雅典(ガテン)」 の年収で見るガテン系の適職指南書 » とび職の年収 » 重量とびの仕事内容

重量とびの仕事内容

公開日: |更新日:

「重量とび」は、とび職のなかでも、設備機器や大型機械などの「重量物」を扱う専門的な仕事です。ビルや工場の建設にともなって、発電機や変圧器、空調設備といった大型機器を搬入し、精密な位置に据え付ける作業を担います。

この記事では、重量とびの仕事内容をはじめ、きついところややりがい、向いている人の特徴までを、わかりやすく紹介します。

重量とびとは?主な仕事内容

重量とびとは、建設現場や工場などで、工作機械や空調設備といった「重量物」を扱う専門職です。対象となる機械は、配電盤や印刷機、プラント設備など多岐にわたり、なかには数百キロから数トンにおよぶものもあります。

作業ではクレーンやフォークリフト、ローラー、ジャッキといった機材を使いながら、機械を慎重に搬入し、所定の位置に据え付けていきます。ただ設置するだけではなく、水平方向や高さをミリ単位で調整したり、アンカーでしっかりと固定したりと、細かい技術が求められる場面も少なくありません。見た目はダイナミックですが、実際には繊細な感覚と集中力が必要な仕事です。

また、現場は必ずしも広く整った空間とは限らず、狭い場所や段差のある場所での作業も発生します。そのため、事前の下見や機材の搬入ルートを含めた段取りがとても重要です。場合によっては、壁を一時的に取り外したり、通路を補強したりすることもあり、現場ごとの状況に応じた臨機応変な判断が求められます。

重量とびの仕事はキツい?大変なところ

重量とびの仕事は、細かい段取りや綿密な安全確認が欠かせません。数トンもの重さがある機械を扱うため、わずかな操作ミスでも大きな事故につながるおそれがあり、現場では常に緊張感を持って作業にあたる必要があります。

さらに、大型機器は非常に高価なものが多く、ちょっとしたミスでも大きな損害につながることがあります。そのぶん慎重な作業が求められ、プレッシャーを感じる場面も少なくありません。

また、作業環境が厳しい現場も少なくなく、たとえば狭い通路を通して搬入したり、階段を使って機械を運び入れたりと、現場ごとに状況はさまざまです。重機が使えない場所では、人力と道具を組み合わせて作業を進めることもあり、工夫や経験がものを言います。

たしかに簡単な仕事ではありませんが、そのぶん現場ごとに考える力や対応力が鍛えられます。ルーティンワークが苦手な人にとっては、むしろやりがいを感じやすい仕事と言えるかもしれません。

重量とびのやりがい

重量とびのやりがいは、数トンもの機械をぴたりと思い通りの位置に据え付けられたときの達成感にあります。また、製造工場で使われる設備の据え付けを担当した場合、その機械が無事に稼働し、ものづくりの現場を支えていると考えると、自分の仕事が社会とつながっている実感も湧いてきます。

そして、重量とびの技術は一朝一夕で身につくものではありません。現場を重ねるごとに、判断力や段取りの組み立て方、重機の扱い方などが少しずつ身につき、難しい状況でも落ち着いて対応できるようになっていきます。そうした自分の成長を実感できることも、この仕事ならではのやりがいです。

さらに、重量とびの技術は多くの現場で求められており、将来性の面でも安定しています<。専門技術を身につけて、手に職をつけたいと考えている人にとっては、大きな魅力と言えるでしょう。

重量とびの
給料・年収はどれくらい?

重量とびの収入は、経験年数や現場の規模、勤務先の地域によって差がありますが、他のガテン系の職種と比べてやや高めなのが特徴です。
未経験からスタートした場合、月給はおおよそ23〜28万円ほど。経験を重ねて責任あるポジションを任されるようになると、年収500万円以上を目指すことも可能です。
とくに重量とびは専門性が高く、扱う機械や設備の種類もさまざま。「機械据付け技能士」「玉掛け」「フォークリフト」などの資格を活かせば、スキルアップとともに収入アップも期待できます。

とび職って稼げる?
平均年収・月収(給料)を見る

重量とびになるには

重量とびの仕事に就くために、特別な資格や学歴は必要ありません。多くの人が未経験からスタートし、とび工事を専門とする会社に就職して、現場経験を重ねながら少しずつ技術を身につけていきます。

入社後は、先輩職人のサポートを受けながら、まずは簡単な補助作業からスタートするのが一般的な流れです。

入職時点で必要な資格はとくにありませんが、「玉掛け技能講習」や「クレーン操作に関する免許」、「フォークリフト運転資格」などがあると、担当できる業務の幅が広がります。これらの資格は、働きながら取得を目指すケースが多く、会社によっては取得費用を支援してくれることも!

さらにスキルアップを目指すなら、「機械据付け技能士」などの国家資格に挑戦するのがおすすめです。重量物の取り扱いに関する専門性が高まり、現場でより信頼される存在になれるでしょう。

重量とびに向いている人

重量とびに向いているのは、まず慎重に物事を進められる人です。大きくて重い機械を扱うため、ひとつの判断ミスが大きなリスクにつながることがあります。そのため、丁寧に作業に取り組める人や、安全確認をしっかりできる人は、この仕事で力を発揮しやすいでしょう。

また、大型機械が好きな人も、この仕事に向いています。クレーンやフォークリフトなどの重機を扱う機会も多く、機械いじりが好きな人にとっては、やりがいを感じやすい仕事です。

さらに、チームワークを大切にできることも大事なポイントです。重量とびは一人で完結する作業ではなく、声をかけ合ったり、タイミングを合わせたりしながら、複数人で進めていくのが基本。周囲ときちんとコミュニケーションを取りながら動ける人は、現場でも信頼されやすく、長く続けやすい傾向があります。