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土木工事に関連する専門技術の有資格者のことを「RCCM(Registered Civil Engineering Consulting Manager)」と呼びます。RCCMの資格について詳しく見ていきましょう。
RCCMとは「シビルコンサルティングマネージャ」を意味する資格です。土木工事に関する専門職として、「管理技術者」「照査技術者」として地質コンサルタント業務を行う際に求められます。
RCCM有資格者は建設コンサルタント業務に携わる専門技術者として、点検や診断などの専門技術を提供する他、診断を行ったり、全般的な安全管理・健康管理に対する責任を担います。
地盤や地質調査などを含め、地球環境保全に対する維持と調和に努め、その地域の発展に貢献する管理者として建設コンサルティング業務を直接管理できます。
RCCMは(一社)建設コンサルタンツ協会が主催する民間資格です。建設コンサルタント業務などを管理する技術者の育成と、技術力の客観的評価を目的として創設された背景を持ち、試験は全部で22種類の「専門技術部門」に分けられています。
RCCMの資格は取得した後も、4年ごとに所定のCPD単位の取得とRCCM登録更新講習を受講し、登録更新を行う必要があります。
RCCMの試験を受験するためには、以下の受験資格が求められます。
受験申込書と業務実績証明書を作成し、受理されれば受験が可能になります。
RCCM試験は全22の専門技術部門から1つの部門を選び、それぞれ4つの試験科目が科されるスタイル。コンピュータを用いたCBTで実施されており、択一式と記述式で問題が出題されます。
RCCMの合格基準は、それぞれの問題で配点の50%以上、かつ全体の得点が60%以上となっています。
合格率は平成28年から令和3年までで30%~40%台で推移しており、低くはありませんが実際は受験者自体が一定以上のレベルを持っていることから、難易度は高めと言えるでしょう。
RCCMの取得には、受験手数料や登録手数料、更新講習受講料などで以下の費用が必要です。
RCCMは民間資格のため認知度もそこまで高くはなく、勉強方法も過去問やテキストに頼ることが主になります。記述問題などもあるため、資格取得のための技能講習がある建設会社で働きながら取得を目指すのがおすすめです。有資格者や経験者からの添削・アドバイスがあると、対策も捗るでしょう。