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警備員と一口に言っても、施設に待機・巡回しながら盗難や強盗を防止する1号警備員、路上で交通整理をする2号警備員、貴重品や輸送車の安全を確保する3号警備員、政治家や経営者など要人の身辺警護をする4号警備員など、さまざまな業務があります。
ここでは、主に1号・2号警備員を中心に、それぞれに共通する、警備員の仕事のキツさ・大変さを紹介します。
最も大きな理由として挙げられるのは、勤務時間の長さです。仕事量に関わらず、指定された時間現場にいることが最大の業務ですので、どうしても勤務時間が長くなってしまいます。
当直でしたら24時間勤務、場合によっては48時間やそれ以上の勤務も珍しくありません。途中で休憩などもありますが、やはり長く勤務することで、疲れを感じることも多いでしょう。
また、施設警備は巡回時以外同じ場所での待機が多く、どうしても時間を持て余してしまいます。その待機時間の長さが辛いと感じる場合もあるようです。
特殊な経験や資格が必要な3号・4号警備員は別として、1号・2号警備員を雇う多くの会社はシフト制の勤務体制を採用しています。このため、スタッフが豊富にいる会社であれば、休みたい時に休日を取ることは可能でしょう。
ただし、給与形態が時給制でしたら、たくさん休むほど給料が少なくなるため、あまり休まず勤務する人も多いようです。
また、警備員の仕事は時期の影響を受けやすく、イベントや年末年始などの繁忙期に忙しくなります。この時期は48時間連続勤務や休めないことも覚悟しておく必要があるでしょう。
夕方5時から翌日の9時まで、といった夜勤による昼夜逆転など、どうしても生活が不規則になりがちです。勤務時間中には仮眠時間が設けられているものの、繁忙期には仕事がずれ込んで充分に眠れないことも珍しくなく、肉体的な厳しさを感じることもあるでしょう。
また、シフト制で休みの曜日が決まっておらず、曜日の感覚がなくなる人も少なくありません。
慣れの問題と考える人もいますが、実際、昼夜逆転の不規則な生活は体に大きな負担を与えるものです。特に、高年齢の人はよりキツさを感じるでしょう。
警備員の仕事では、拘束時間が長い、生活が不規則になるなどの点でキツいと感じることが多いようです。
一方で、肉体労働のような体の負担が少ないため、比較的高齢でも仕事を続けることが可能です。また、専門性が低いため、仕事内容が覚えやすい点も魅力でしょう。
「キツい」「大変そう」といった漠然としたイメージだけにとらわれず、ぜひ仕事内容や会社の雇用体制などを確認しましょう。中には高収入で福利厚生が充実している会社もありますので、会社情報は細部までチェックするのがオススメです。