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重い荷物を運ぶ引っ越し屋は、肉体的に「キツい」と思われがちで、人間関係のトラブルも多いと聞きます。それらが本当なのか、調べてまとめました。
引越の仕事がキツいと言われる最大の理由は、やはり体力面です。大型の家具や家電といった重いものを人力で運ばなくてはならないからです。
単身の引越でしたらさほど荷物は多くありませんが、家族世帯や事務所の引越ともなりますと、その荷物は大量です。大事な荷物を預かるのでですから、神経も使いますし、心身ともにかなりの疲労を負うことになります。
また、引越し作業は依頼主と直接やり取りをするため、対応が悪いとクレームを受けるケースもあります。「家具や家電の扱いが悪い」、「時間通りに仕事が終わらない」といった厳しいことを言う依頼主もいます。
引越しがすべて完了するまで、帰宅することができず、繁忙期などには1日に何件も案件が入り、深夜まで作業することもあります。残業代は支払われるにしても、割に合わないと感じることもあるかもしれません。
引っ越しの仕事は重い荷物を持ちながら階段を上下動するなど、とにかく体力が勝負。それだけに体の無理がきく20~30代が現場では重宝されます。一方、40代以上ともなると、あちこち体にガタが来て、肉体的に厳しくなります。
ネット上で「クズ」というワードをよく見かけるのが、現場で動かないベテランスタッフがいるから。
トラックの中で荷物の積み込みをしたまま出てこなかったり、部屋の中で荷物の梱包や分解組み立てをするだけで荷物の運搬をしないなど、楽をしようとする人がいるようです。ですが、最近は引っ越し会社の教育がしっかりしているため、こういったサボるベテランは減ってきているようです。
今後、引っ越し業界もIT・AI化が進むと言われていますが、人手が完全に不要となることはないでしょう。現場で実際の荷物や間取りをチェックしながら作業を進める仕事、周りの状況を見ながら効率よく作業をするのはやはり人でなくてはできない分野になります。
<引っ越し屋の仕事は、まだまだ需要があると言えます。将来にわたって安定した仕事をしたいのでしたら、しっかり社員教育を行っているか、職場環境・福利厚生が整っているか、将来のステップアップが望めるか、といった点に注意して会社を選ぶと良いでしょう。