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「引っ越し屋にはクズが多い」というイメージを持っている人もいるようです。なぜそんなイメージが付いているのでしょうか?理由を解説します。
体力的に厳しい、引っ越し屋の仕事。重い荷物を数多く運ぶだけでなく、エレベーターがない建物では、荷物を持って階段を何往復もしなくてはなりません。また、暑さ・寒さに耐えて、なるべく慎重かつスピーディーに作業をすることが求められています。
若い内でしたら、まるで運動系の部活のように、体を鍛えながら稼げる職場として魅力的かもしれませんが、40代以上ともなりますと、肉体的に厳しくなるものです。
そのため、ベテランの中には、トラックの中で荷物の積み込みをしたまま出てこない人や、部屋の中で荷物の梱包や分解組み立てをするだけで荷物の運搬をしないなど、「できるだけ楽をする」人も出てきてしまうのです。
引っ越し現場は、体力はもちろん、気力と根性が必要です。
スタッフには、自然と体育会系の人が集まっています。そのため、上下関係がはっきりしている上、大きな声でのかけ声や、厳しい言葉、多少無理なことも「気合いで乗り越えられる」といった根性論が当たり前の世界です。
そうした中で、社員同士のいじめ、社員からバイトへのパワハラ、社員やバイトから派遣スタッフへの圧力なども少なくないようなのです。
残念ながら、引越し屋による盗難は少なくありません。財布や指輪、ネックレスなどの貴金属、時計やブランド物の小物など、小さくてポケットに隠れてしまうようなもの、デジカメやパソコンなどの高価なものが盗まれているようです。
荷造りからすべて引っ越し屋に任せるプランや、膨大な荷物を運ぶ現場では、依頼主が全ての荷物を管理するのは難しく、格好の盗難の場となっているのでしょう。
しっかりした会社でしたら、正社員を雇い、きちんと社員教育をしていますが、中にはろくに教育もせずアルバイトばかりを使って仕事をする業者もいます。日雇いのアルバイトでしたら特に、責任もとらずに逃げることが可能ですのでたちが悪いです。
このように、体力勝負かつ体育会系の人が多い現場だからこそ、ベテランほど体力がなくなり働かなくなったり、パワハラなどが横行してしまうというのが現状です。また、残念ながら意識の低い業者のせいで、盗難などが発生している状況も無視できません。
ですが、業界全体としては「クズ」と言われる人は減ってきています。中には、社員教育を徹底し、仕事を正当に評価し、引っ越しのプロフェッショナルとして地位を確立させるなど、働きやすい環境を整えている会社もあります。会社選びの際は、こうした会社を慎重に見極めることが大切です。