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基礎施工士の資格について、受験資格や取得方法、難易度などを調査しました。
基礎施工士(登録基礎ぐい工事試験)とは、基礎工事の中でも重要な技能の一つ「場所打ちコンクリート杭工事」の技能を認める資格試験です。基礎施工士を取得することで基礎工事の専門家として建築・土木現場で働けるようになり、建物の耐震強度や低振動、騒音抑制に係わる重要な仕事を任せて貰えるようになります。
基礎工事が軟弱だと、大きな地震で倒壊の恐れが高まるなど、建築物として問題が発生します。基礎施工士はビル・マンションなどの建設現場で作業手順の確認や職人の手配、作業内容についての指示だしなどを行いながら、基礎工事を進める仕事。また、工事の進捗管理の報告書作成なども仕事の一つです。
基礎施工士の資格は、択一問題と記述式問題で出題される学科試験に合格することで取得できます。
資格の有効期限は5年と定められており、5年ごとに更新講習会を受講しないと資格は自動的に失効されます。更新期間が長めなので、更新年を忘れないよう注意が必要です。
この基礎施工士の資格試験に合格した人は「主任技術者」として認定されるとともに、経営事項審査の技術力評価のうち技術職員の項目において、2点として評価されることになっています。
基礎施工士資格は、以下の条件を満たした人が試験を受けられます。
学科試験では四者択一式問題を合計68問、記述式問題を2問出題されます。択一問題・記述問題ともに6割以上であれば合格です。
合格率は一般的には30~40%程度とされており、しっかり過去問で学習しておけばそこまで難しい試験ではありません。
基礎施工士の受験料は新規受験者・既資格取得者どちらも19,500円とされています。
合格後に送付される携帯用認定証発行申請書に必要事項を記入し、登録申請料6,100円を振込する必要もあります。
基礎施工士の資格は建築業界でも重要視されており、資格取得のための研修やサポートが充実した会社がたくさんあります。基礎施工士の資格取得を目指しているなら、技能・技術講習を実施している会社で経験を積むのも良い方法です。