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解体作業員として働いている人の中には、仕事がきついと感じている人もいるでしょう。このページでは、ガテン系の職種の中でも解体作業がきついと言われる理由や、仕事としてしんどいと感じやすいポイントなどをまとめています。
どのような仕事や職種でも同じですが、解体作業でも入社してから仕事に慣れるまで大変だと感じることは少なくありません。特にそれまでガテン系の職業で現場仕事に携わった経験のない人であれば、一般的なオフィスワークなどと大きく違う働き方や雰囲気に戸惑うこともあるでしょう。
また古くから解体現場などで活躍しているベテランには荒っぽい口調の人などもおり、第一印象によってしんどいなと感じてしまうかもしれません。
解体作業では重機などを使って解体する場面もありますが、ある程度の経験を積んだり資格を取得したりするまでは工具を使って手作業で解体したり、瓦礫などを手運びで移動させたりといった状況が大半になります。そのため、単純に体力的にきついと感じることは少なくないでしょう。
また、解体作業は屋外での作業が多くなりますが、当然ながら夏場や冬場は暑さ・寒さで作業環境が一層厳しいものとなり、きちんと準備しておかなければ現場で倒れたり体調を崩したりといった恐れも強まります。
解体現場には様々な危険があり、慣れてきた解体作業員でも気を抜けば途端に命の危機につながるような深刻なトラブルに見舞われかねません。そのため、作業中は決して油断できず、精神的に負担が大きくなってきついと感じることもあります。
加えて、自分はケガをしていなくても、同じ現場で働く作業員が事故に遭ったりケガをしたりすると、さらにストレスが強くなることもあるでしょう。
思いがけない事故によってケガをしてしまった場合、なかなか現場に出られなくなってしまう状況も考えられます。そのような時、福利厚生がしっかりしている会社であればある程度の給料保証がされていることもありますが、それでもがっつり働いた時と比較すれば収入は減少してしまいます。
ガテン系の仕事の魅力には給料に関するものもあるため、経済的なきつさは非常に厳しいポイントです。
解体作業の仕事は汚れやすく、また現場によっては悪臭の中で作業しなければならないことも珍しくありません。そのため慣れるまでは生理的な不快感や嫌悪感できついと感じてしまうこともあります。
仕事の行き帰りにコンビニなどに寄る際、汚れた作業着姿に対して店員や他の客から嫌な顔をされ、精神的にきついと感じる場合もあるでしょう。
汚れによるきつさにも関連しますが、世間的に解体作業という職種へあまり良いイメージを抱いていない人が多いことも事実です。特に、世間で解体作業員が話題になる際は事故や不正に関連したニュースが取り沙汰されることもあり、実際の現場や解体作業員を知らない人ほどネガティブな偏見を持ちやすくなることは避けられません。
解体作業などガテン系の現場だけで働いていると、徐々に他の世界と接する機会が減っていき、社会人としての視野や成長の可能性が狭まっていくと感じる人もいます。
そのため、現在は解体作業員として現場で仕事をしていても、将来的にスキルアップやキャリアアップを目指していた人の場合、ふとした拍子に日常と目標とのギャップにショックを受けることもあります。
確かに、解体作業員の仕事には「きつい」と感じるポイントが多いです。しかし、一方で解体作業員としてやりがいを持って働いている人も少なくありません。
そもそも国土の限られた日本では、新しい建物を建てるために既存の建物を壊し、新しい環境を作ることが必要です。つまり、解体作業員は社会の新陳代謝に欠かせない存在であり、破壊と同時に創造を支える仕事でもあります。
また、体力的な辛さは働き続けることである程度緩和される上、危険な作業やつらい作業を一緒に乗り越えることで、現場の作業員同士の間に強い連帯感や信頼関係が生まれることもあります。
その他、本人の経験や頑張りが給料へ反映されるといった点も魅力です。