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大工の仕事はきつい?

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大工の仕事に対して、「きつそう」「大変そう」と感じている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、大工がきついと言われる理由と、あわせて知ってほしい大工のやりがいについて紹介します。「大工の仕事に興味はあるけれど、なかなか踏み出せない」という人は、ぜひ参考にしてみてください。

大工が「きつい」と言われる理由

体力的な負担が大きい

大工の仕事がきついと言われる理由のひとつに、重量物の運搬や高所での作業、長時間の立ち仕事など、体を使う作業が多いことが挙げられます。

筋肉や関節に負担のかかる作業が多く、慢性的な疲労や体調不良になりやすいため、体が慣れていない新人のうちは特に体力的なつらさを感じやすいでしょう。また、主に屋外での作業となるため、夏場の炎天下では熱中症のリスクにも注意が必要です。

体が資本の仕事なので、病気やケガをすると働けなくなり、収入にも影響します。

とくに注意したいのが腰痛です。日常的に重量のある建築資材を運ぶことが多く、腰を痛めやすい傾向があります。悪化すると手術が必要になる場合もあるため、大工として長く活躍するには、筋トレやストレッチなどで体をしっかりケアすることが大切です。

一人前になるまでの見習い期間が長い

大工の仕事は、建物の骨組みから内装の仕上げまで幅広く担当するため、膨大な知識と高度な技術が求められます。見習いの時期は、現場の清掃や道具の手入れなどの雑務をこなしながら、少しずつ技術を身につけていきます。

一人前になるまでには、3〜5年ほどの修業期間が必要です。本格的な木造建築に携わる宮大工や数寄屋大工になるには、10年以上かかることもあります。

また、大工の世界は上下関係がはっきりしており、見習い期間中は棟梁や先輩大工から厳しく指導されることもあります。そのため、つらさに耐えきれず途中で辞めてしまう人も少なくありません。

一人前になるまでに時間がかかることが、人材が定着しにくい理由のひとつといえるでしょう。

長時間労働や休日出勤が発生する

建設業界では、繁忙期と閑散期の仕事量に大きな差があります。繁忙期には休日出勤が発生しやすく、とくに大工の仕事は安全上の理由から日中しか作業できないため、残業で対応することが難しいのが現状です。

さらに、天候不良や追加作業が重なることもあり、工期に間に合わせるために休日を返上して働くケースも少なくありません。こうした事情が、長時間労働につながる要因となっています。

一方で、閑散期には数日間仕事がないこともあり、収入が不安定になりやすい点も大工の仕事のつらいところです。

作業に危険が伴いやすい

大工の仕事は高所での作業があるほか、日常的に重量物や鋭利な工具を扱うため、墜落や転落、ケガなどの事故が起こる可能性があります。

とくに長時間労働や疲労が蓄積していると集中力が低下し、ヒューマンエラーによる事故につながりやすいため注意が必要です。

現場で発生する事故の多くは、不注意やうっかりミスが原因とされています。わずかな油断が大きな事故につながることもあるため、作業前の安全確認や保護具の着用など、安全対策を徹底して行うことが大切です。

でも、大工の仕事はきついだけじゃない

「きつい」というイメージを持たれやすい大工ですが、それだけではありません。やりがいと魅力にあふれた仕事でもあります。

一般社団法人 木を活かす建築推進協議会が発表した「平成30年度 住宅市場整備推進等事業 大工・職人の実態に関するアンケート調査」によると、約6割の大工・職人が仕事内容に満足していると回答しています。

大工の仕事では、一生ものの技術を身につけられるうえ、経験を積んで棟梁(親方)へとキャリアアップできれば、高収入も夢ではありません。

習得した技術や資格が収入に反映され、転職や独立の際にも大きな強みになります。頑張り次第で高収入を目指せることも、大工のやりがいのひとつです。

また、自分の手がけた建物が住宅や商業施設として形に残るのも、この仕事ならではの魅力でしょう。完成した建物を見たときの達成感は大きく、家づくりやリフォームではお客様から感謝の言葉をもらえることもあります。

自分の仕事に誇りを持ち、やりがいを感じながら働ける——それが大工という仕事の大きな魅力です。