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電気工事施工管理技士の資格保有者は、電気工事のプロフェッショナルとして、工事計画の立案や、工事工程の品質・安全管理、工事全体の監督などを行います。電気工事に関わる技術者として、さらなるキャリアアップや将来的な独立を考えているなら、ぜひ取得したい資格の一つです。
電気工事施工管理技士は国家資格の一つであり、一級と二級があります。一級電気工事施工管理技士を取得すると、商業施設といった大きな建築物での総額4,000万円以上の電気工事に専任技術者、主任技術者、監理技術者として携われるようになります。二級電気工事施工管理技士を取得すると、総額4,000万円未満の規模の電気工事で、専任技術者及び主任技術者として携われるようになります。
なお、電気工事施工管理技士試験には、一級・二級共に、一次試験と二次試験があり、資格取得のためには両方に合格する必要があります。
電気工事施工管理技士試験には受験資格が定められており、二級の場合は下記のとおりとなっています。
一級を目指す場合、さらに長い実務経験が必要です。
令和5年度の場合、一級電気工事施工管理技士であれば一次試験が6月に、二次試験が10月に実施されます。二級電気工事施工管理技士であれば前期試験(一次試験のみ)が6月、後期試験(一次・二次試験)が11月に実施されます。
なお、試験の申し込みは、再受験者のみ書面およびインターネットで行うことができます。新規受験者の場合、申し込みは書面のみです。申し込み期間は、令和5年度であれば、一級の場合は1月27日~2月10日となっており、二級の場合は前期試験が1月27日~2月10日、後期試験が7月14日~7月28日(インターネット申し込みの場合は6月30日~7月28日)となっています。
電気工事施工管理技士の試験の合格率は、年によって違いがあるものの、二級の場合には一次試験で約60%、二次試験で約40%となっており、一級の場合には一次試験で約40~50%、二次試験で約60~70%となっています。
国家資格の一つとして考えると、電気工事施工管理技士試験の難易度はそこまで高くありません。しかし、約半数の人が不合格となっているのも事実です。しっかりと対策しなければ合格は難しい試験だと言えるでしょう。
電気工事施工管理技士試験は、一級の場合26,400円の受験料が、二級の場合13,200円の受験料がそれぞれ掛かります。また、資格取得のための費用として、その他に参考書代や講習・講座代も必要です。
キャリアアップのために必要な費用であるとはいえ、受験料や参考書代、講習・講座代は決して安いものではありません。
しかし、電気工事施工管理技士の資格保有者は、企業にとっても優秀な人材です。そのため、電気工事施工管理技士の資格取得を支援する制度を設けている企業もあります。電気工事施工管理技士の取得を考えている場合、そうした制度を積極的に利用すると良いでしょう。
一般財団法人全国建設研修センター公式HP(https://www.jctc.jp/)