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橋梁とびの仕事内容

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橋梁とびとは、高速道路や鉄道、歩道橋など、さまざまな橋の建設・補修・解体といった作業を専門に行うとび職のことです。「橋梁(きょうりょう)」とは橋そのものを意味し、橋梁とびはその構造物に関わる専門職として活躍しています。

この記事では、橋梁とびの具体的な仕事内容から、大変な点、やりがい、向いている人の特徴まで、詳しく紹介していきます。

橋梁とびとは?主な仕事内容

橋梁とびは、橋をつくる現場で活躍する専門職です。鉄骨や足場の組立、橋桁の架設、橋脚まわりの作業など、橋づくりに欠かせない重要な工程を担っています。

高速道路や鉄道橋といったインフラ工事では、地上数十メートルという高所で、数トンもの資材を扱うこともあります。作業は多岐にわたり、たとえば橋を支える鉄骨をクレーンで吊り上げ、図面通りに正確に据え付けることや、高所に作業用の足場を設置するといった内容が含まれます。

作業現場は川の上空や谷間など、不安定な地形であることも多く、他のとび職以上に、自然環境への対応力が求められます。

また、現場ごとに工法や安全対策も異なるため、綿密な準備と臨機応変な判断力も欠かせません。扱う構造物はどれも大規模で公共性が高く、橋梁とびの仕事には高度な専門性と責任感が求められます。

橋梁とびの仕事はキツい?大変なところ

橋梁とびの仕事には、一般的なとび職以上に厳しい環境と条件が伴います。

まず大きな特徴として挙げられるのが、作業環境の過酷さです。橋梁工事は、河川上や谷間、海上など自然環境の中で行われることが多く、風や波、川の流れなど、自然の影響を直接受けながら作業を進めなければなりません。気象条件の変化にも左右されやすく、強風や豪雨などにより作業が中断されるケースも少なくありません。

さらに、作業する高さも建築現場よりはるかに高くなることが多く、とくに長大橋では地上100メートルを超える高所での作業となることもあります。高所恐怖症の人にとっては厳しい環境といえるでしょう。

橋梁工事ならではの難しさとしては、部材の大型化も見逃せません。橋梁で使用される鉄骨などの部材は、建築用のものに比べて格段に大きく、重さも数十トンに及びます。これらをミリ単位の精度で正確に設置するには、高度な技術と豊富な経験が求められます。

また、橋梁工事はプロジェクトの期間が長い傾向にあり、大型の橋では数年単位で作業が続くこともあります。その間、同じ現場・同じ環境での作業が続くため、体力的・精神的な持久力も重要です。

橋梁とびのやりがい

橋梁とびの最大のやりがいは、社会の重要なインフラ整備に直接関わることができる点にあります。完成した橋は、数十年、時には100年以上にわたって使われ続け、地域の暮らしや経済活動を支える重要な役割を果たします。自分の手で携わった橋が完成し、実際に車や人が行き交う様子を目にしたときには、「社会の役に立っている」という確かな実感と、大きな達成感が得られるでしょう。

また、橋梁とびは高い専門性と技術力が求められる職種です。一人前になるまでには時間がかかりますが、その分、技術を磨いて現場で信頼される存在になったときのやりがいはひとしおです。経験を積み重ねながら、自分の成長を実感できるのも、この仕事ならではの魅力です。

橋梁とびの給料・年収はどれくらい?

橋梁とびの給料は、経験年数や現場の規模、勤務先の地域や会社の方針によって差がありますが、他のガテン系の職種と比べて高めなのが特徴です。

未経験からスタートした場合でも、月給はおおむね23万~27万円程度と、比較的高い水準からのスタートが期待できます。経験を積んで中堅クラスになると月給30万円前後に上がり、さらに現場をまとめる立場である現場監督クラスになると、年収600万円以上を目指すことも可能です。

特に、大型橋梁の建設や海外での特殊案件などに関わる場合は、さらに高い報酬が支払われるケースもあります。また、橋梁とびの仕事は公共工事やインフラ整備のような大規模な案件が多く、需要が安定していることから、比較的安定した収入を得やすいのも魅力のひとつです。

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橋梁とびになるには

橋梁とびになるために、特別な資格や学歴は必要ありません。未経験で建設会社や橋梁架設を専門とする会社に就職し、現場での実務を通じて技術を身につけていくのが一般的です。

最初は、足場の組立や工具の準備といった比較的簡単な作業からスタートし、徐々に高度な作業を任されるようになります。

取得が推奨される資格としては、「玉掛け技能講習」「高所作業車運転技能講習」「足場の組立て等作業主任者」などがありますが、これらは働きながら取得することが多く、未経験からでも無理なくステップアップできる環境が整っています。

橋梁とびに向いている人

橋梁とびに向いているのは、まず「高い場所での作業に抵抗がない人」です。橋梁工事では、地上数十メートルもの開放的な場所で作業することが多く、高層ビルの建築現場以上に高所作業が中心になります。そのため、恐怖心に打ち勝つ強い精神力が求められます。当然ながら、高所恐怖症の人には厳しい環境です。

次に求められるのが、慎重で丁寧な作業ができることです。橋は非常に複雑な構造をしており、作業中には細かい手順や確認が欠かせません。部材の設置にはミリ単位の精度が求められることもあり、細かい部分にまで気を配れる人が向いています。

さらに、橋梁とびの現場はチームでの作業が基本です。クレーンのオペレーターや他職種の作業員と連携しながら仕事を進めるため、周囲と協力して動ける人、コミュニケーションを大切にできる人は、自然と現場で信頼される存在になるでしょう。