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土木・建設作業員の仕事内容について、本当にきついだけの仕事なのか、将来性はあるのかについてまとめています。
土砂の掘削や土地の造成、区画整理、圃場整備、自然災害からの復旧工事、ガス・電気・水道など公共施設の工事など、工事の種類は多岐にわたっています。
さまざまな種類の土木・建設現場があり、重機など機械を使うことも多いですが、人力で行う作業も多く、最近は女性の活躍も目立っています。
土木・建設作業員の仕事内容として代表的なものは、「建設工事」「道路工事」「河川工事」の3つに分けられます。それぞれの特徴を説明していきましょう。
建設工事は、文字通り建物を建設するために行われる土木工事のことです。建物の新設・増築・修繕・解体・回収など様々な工事の種類があり、土地の掘削や、地盤工事、足場組み、土留(どどめ)作業など工程は多岐に渡っています。
設備の維持管理業務やメンテナンス、部品交換などは建設工事には含まれません。建設工事はあくまで、ある土地に固定される工作物としての建物や施設を「完成」させるのが仕事です。
建設工事としての土木作業には様々な工程がありますが、造成の際の測量や土地の掘削、土留(どどめ)などの重要な工程は、専門技術や専門機械を操作できる作業員が行うことになります。
経験の浅い土木・建設作業員が任されるのは、工事に使用する道具や土砂の運搬、それぞれの工程に付随する補助作業、通行人の誘導、清掃作業などです。
足場の組み立ては、建物を建てる際に、高所作業ができるように足場を組み立てるのがメインの仕事です。現場の確認から、足場図面の作成、部材の拾い出し、現場への搬入、組み立て作業、工事終了後の解体、現場からの搬出まで、仕事内容は意外に多いです。
土工業務では重機や土砂、砕石など、多くの機械や資材を用いて仕事を行います。それらの機械や資材を運搬するのも土工の仕事の一つです。機械などは自走による運搬も可能ですが、資材などはあらゆる場所で使われるため、人力による運搬を行うことも多いです。
くい打ち・くい抜きは、土工業務では必須の作業の一つです。建物の荷重を地盤で支えるために杭を打ち込む、もしくは解体工事で杭を引き抜くという工事を行います。大型重機を用いて施工を行う場合が多いので、未経験者でも対応可能な仕事です。
土砂の掘削は、地盤から施工面に至るまでの土砂を掘削し穴をあける作業です。道路工事や河川の整備、ダム建設、トンネル掘削などでよく行われていますが、家屋やビルなど建設現場においても行われる作業です。施工はクラムシェルやバックホウなど、機械を用いて行われます。
土砂の掘削は、地盤から施工面に至るまでの土砂を掘削し穴をあける作業です。道路工事や河川の整備、ダム建設、トンネル掘削などでよく行われていますが、家屋やビルなど建設現場においても行われる作業です。施工はクラムシェルやバックホウなど、機械を用いて行われます。
準備・後片付けは、建設工事を適切に実施するために必要な仕事の一つです。工事に要する資機材の調達から現場の掃除、資機材の運搬、後片づけ、搬出まで、雑用的な作業も含めてやるべきことはとても多いです。工事本体を支える黒子役といっていいでしょう。
道路工事は、道路を整備するために行われる土木建築工事のことです。「新設」「改良」「維持・修繕」といった種類があり、既存道路のアスファルトを剥がして舗装し直したり、新しい道路を整備したり、地中の水道管やガス管を交換するなどインフラ整備の工事も含まれています。
道路工事は舗装の打ち替え、表層仕上げ、締固め作業、転圧など工程の多くでプレートコンパクター、タンピングランマー、ローラーといった機械を使用して行いますが、人力で行う仕事も多いです。
経験の浅い一般の土木・建設作業員が担当するのは、アスファルトの撤去作業、土砂の運搬、砂利敷設の補助などです。作業がスムーズに行われるための交通整備も道路工事現場における土工の仕事です。
路面切削は、文字通り道路面を切削する作業です。ガス管や水道管の交換、アスファルト舗装など道路舗装では欠かすことのできない土工業務の一つになります。路面切削後、後日舗装する路面切削工と、切削から舗装まで一日で完了する切削オーバーレイ工の2つの方法があります。
路面切削は、文字通り道路面を切削する作業です。ガス管や水道管の交換、アスファルト舗装など道路舗装では欠かすことのできない土工業務の一つになります。路面切削後、後日舗装する路面切削工と、切削から舗装まで一日で完了する切削オーバーレイ工の2つの方法があります。
線引きは、「道路区画線工事作業」と呼ばれる道路(駐車場等も含む)に白線を描く作業です。線を引く場所を清掃した後、路面の計測、ラインの下書きを行い、下書きをした場所に接着剤を塗布し、最後に機械でラインを引いて完成させる‥という流れで作業が行われます。
河川工事は、河川の氾濫や水害防止のため堤防を設置したり河川掘削を行う工事です。コンクリートや鋼鉄で岸を補強する「護岸工事」、大雨による河川の氾濫を防ぐための盛土を行う「築堤工事」、河川の逆流を防止するための「被門工事」、川底を掘削して水位を下げる「河道掘削工事」などの工事の種類があります。
堤防整備・水門設置・川底の強化が主な業務となりますが、一般の土木・建設作業員が行うのは、堤防や護岸整備におけるコンクリート打設の補助、土砂の積み上げ、さらに経験が浅い土木・建設作業員の場合は、道具や土砂の運搬を担当するのが一般的です。
砂防工事は、「砂防法」という法律に基づいて行われる河川工事の一種です。河川の下流部に存在する家屋・耕地・施設等を土石流等の土砂災害から守る目的で行われます。人や建物だけでなく、自然環境の保全にも役立っています。
地滑り防止工事は、文字通り斜面で発生する地滑りを防ぐために行われる土工作業の一つです。対策工法は「抑止工」と「抑制工」の2つに分類されています。「抑止工」は、ワイヤーで固定して地滑りを防止する方法、そして「抑制工」、地形・地質など自然条件を変化させて地滑りを防ぐ工法です。
砂防ダム建設は、普通のダムとは異なるダムを作るために行われる河川工事の一種です。一般的なダムは貯水ダムと呼ばれ、水を溜めるために作られますが、砂防ダム建設は、水ではなく「土砂」を貯めることを目的とし、大雨による土砂災害を防ぐために行われています。
堤防建設は、河川の氾濫、洪水被害を防ぐ目的で行われる土木工事の一つです。河川の両岸に盛り土をする方法が一般的ですが、コンクリート擁壁構造による堤防や、鉄板により補強する工事もあります。
床止め工事は、床固め工事とも呼ばれる河川工事の一種です。河床の洗堀により河川の形状が変化し氾濫が起きやすい河川において、河川の勾配と形状を維持し災害を防ぐために、コンクリートブロック等で構成された施設を設置する工事を行います。
土木・建設作業員の年収については、400万円台が多く、次いで300万円台と続いています(※1)。このデータは未経験から土木作業員を目指す場合の給与も含めています。他の業種を含めた国内の平均年収は400万円台(※2)であることから平均よりはやや低めの年収になる可能性があります。(※1※2)2021年2月調査時点
ただし、前述の通り未経験からスタートした人も含めた年収ですので、免許や資格を持っている人についてはこのデータよりも高い年収を見込める可能性もあるといえるでしょう。
土木作業員として仕事を行う上では、関連する資格も豊富にあります。ですので、年収を上げたいと考える場合には資格取得を目指すのもひとつの手であるといえます。
例えば車両建設機械の操作に必要な免許や、玉掛・クレーンなどの作業に関連する免許などがあります。さらに、土木施工管理技士の資格を取得して、将来現場監督を目指すという方法もあります。
土木・建設作業員の仕事は、国や地方自治体が発注する道路やトンネルなどのインフラや公共施設のほか、企業の建物の建設など、多岐に渡っておりその需要は高いと言えます。
これから先も安定した需要が期待できるため、将来的に仕事がなくなるということはないでしょう。
また、土木・建設業界は慢性的な人材不足であることから、学歴や経験がなくてもすぐに働くことができるのも魅力です。
3Kと言われていたのは過去のことであり、現在では技術や機械の進化、現場環境の改善や安全管理の徹底からそれほどきつい仕事ではなくなっています。
会社によっては、快適な環境と充実した福利厚生が整備され、長期的に高収入を得ることも可能でしょう。
普段は運送関係の仕事してますが、友人の紹介で建築現場の型枠大工のバイトをしました。
普段自分がやってる仕事と違い
何もない所から何ヵ月もかけ家を建てる型枠大工の魅力を感じとる事が出来ました。
技術を覚えてる事は大変ですが、技術を自分のものに習得すれば、どこでも雇ってくれるし一生食いっぱぐれる事はないと思います。
参照元:moppyバイト(https://moppy-baito.com/taiken/8942/)
現場にはいろんな業者の人が集まり、工程のことやデティールのことなど、いろんな方と話す機会があるので、自然とコミュニケーション能力が身に付きます。
現場の先輩と仕事の話をするなかで、いろいろと仕事のコツを教わるので、仕事をはじめた頃と比べると、今では1つ1つの作業がはやくできるようになりました。
参照元:バイトル(https://www.baitoru.com/contents/taikendan/engineeringworks.html)
特にないですけど、とにかくぼんやりしないで、まわりをよく見て、テキパキ動くことを覚えました。 社会勉強だと思ってやったんですけど、良かったと思います。
参照元:バイトル(https://www.baitoru.com/contents/taikendan/engineeringworks.html)
土木・建築会社でバイトして3年目になります。事業所に15人ほどの作業員がいますが、女性は私1人です。体力勝負の世界ですが、女性ということもあり社宅ではなくウイークリーマンションの手配をしてもらったり、仮設ではなく事務所のトイレを使わせてもらったりと優遇されています。
参照元:Createバイト(https://www.arbeit-jungle.com/features/JobArbeitConstruction/)
土木工事・建築現場ではいろいろな技術者と仕事をしますが、クレーンの運転はつねに危険がともないストレスを感じます。重機は一つ間違えれば大きな事故につながりかねません。バイトでも仕事では気を抜けませんが、家族も責任ある任務に従事していることを、誇りに思ってくれているようです。
参照元:Createバイト(https://www.arbeit-jungle.com/features/JobArbeitConstruction/)
土木・建設作業員の仕事は、3K「きつい・汚い・危険」のイメージが強くて敬遠されることも少なくありません。デスクワークとは異なり、体を使う仕事であるため体力勝負のきつい肉体労働であることは確かです。
また、基本的に朝が早く、冬は極寒の厳しさ、夏はうだるような暑さの中で仕事をしなければなりません。さらに、仕事内容ややり方によっては命に危険が及ぶことも無きにしも非ずです。しかしその一方で、やりがいがあり働けば働くほどに稼げる仕事であることも事実です。
福利厚生がしっかりしている会社であれば、「食べる・住む」の心配がなく、快適な生活を送ることも可能です。残業がなくしっかりと休むことができ、メリハリつけて稼げる仕事でもあります。
ネットで「土木・建設作業員」で検索すると「クズ」が関連キーワードとして出てくることがあります。
業界全体の人材不足による敷居の低さから、学歴や経験不問で誰でも職に就くことができるのがその理由のひとつでしょう。しかしネットや報道が悪いイメージを作り上げていることも事実で、一方的で勝手なイメージ、中傷により土木・建設作業員の質が悪いととらえられることが多いです。
一方、実際に質の悪い人間が存在していることも事実ですが、これは土木・建設業界に限ったことではありません。本当のクズには土木・建設作業員の仕事は続きません。
このサイトを読んでいる方の中には、未経験だけれど土木・建設作業員の仕事に挑戦してみたいと考えている方もいることでしょう。土木・建設作業員の仕事を始める際には、特別な資格が必要になるわけではないので、未経験でも挑戦しやすい職種であるといえます。ただし、普通自動車の運転免許だけは求められる場合もあるのでチェックが必要です。
また、未経験から土木・建設作業員にチャレンジする際の志望動機として多いのは、「人の役に立つ仕事がしたい」「体を動かす仕事がしたい」といったものとなっています。実際に土木・建設作業員は体を動かし、形に残る仕事ができる職種です。やりがいを感じたいと考えている方にはおすすめの仕事といえるでしょう。
土木・建設用語とは作業現場のみで通用する専門用語のことで、用語を理解することで目的の場所や道具が分かるようになります。用語を学ぶためには、実務・現場で役立つ図付きの用語集を購入したり積極的に先輩に質問したりしましょう。
土木工事の作業員は職人気質の人が多いです。一見とっつきにくいと感じてもコミュニケーションや挨拶、やる気を見せると受け入れてくれる人はたくさんいます。打ち解ければ、しっかり教えてくれますし、さっぱり人も多く、人間関係を築きやすいのです。
土木作業には、危険がいくつも潜んでいます。そこで、KY活動を行うことが大切。KY活動とは危険予知活動のことであり、作業や現場における危険を把握して対策を講じます。チームで行うことが一般的ですが、1人で行うことも可能です。
土木作業にはかなりの体力が必要であるため、女性にとってはきつく感じられることもあるでしょう。その反面、一般的に、細やかな作業やデザインセンス、機器察知能力に長けているとされる女性ならではの強みを活かしやすいという側面もあります。
土木作業員の仕事は体力的な負担が大きいので、定時を超えて長時間働き続けることはほとんどありません。安全上の問題や周辺住民への騒音の問題もあるため、日中の明るい時間帯に仕事を行うのが基本です。土木作業員のなかでも土工として働く場合は、1日のほとんどを肉体労働に費やすので、休憩を数回挟んで無理のないように働きます。