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圧入施工技士の資格とはいったいどのような内容なのか、取得する方法や難易度について解説していきます。
圧入施工技士とは、基礎工事で行われる杭圧入引抜機や圧入工法などに関する知識・技術を持っていることを認める資格です。建設だけではなく、下水道の整備工事などの社会資本整備事業でも多く求められるスキルです。
圧入工法はドリルなどを使わず、杭を地中に押し込む工法のため、騒音・振動を発生させずに工事ができるメリットがあり、建設業界で高いニーズを集めています。圧入施工職種の格付けがあることによって、技術力の向上にも繋がることが期待されています。
圧入施工技士の資格は国家資格ではないものの、公共性の高い資格として認められている資格で、全国圧入協会が実施している圧入施工技能審査に合格することによって取得が可能です。
資格には1級と2級があり、2級では工事現場で施工・進捗管理を行う責任者としての役割を担えるようになり、1級ではさらに作業者の指導・教育が可能な責任者として認められます。
圧入施工技士の資格は受験資格を満たした上で、1級・2級どちらも学科試験と実技ペーパー試験、実技作業試験を受験し合格することで取得できます。前年度試験において学科試験・実技試験のいずれかに合格している人は、翌年度に限り合格科目が免除されます。
圧入施工技士の合格率は80%程度とされており、取得の難易度はそこまで高くはないとされています。受験資格を満たす過程で特別教育と実務経験があるため、対策を立てることは容易です。
受験料は1級で学科が10,000円、実技が50,000円程度とされています。
2級は学科が8,000円、実技が30,000円です。
圧入施工技士の資格は建設業界でも需要が高く、技能・技術講習を積極的に行っている会社も少なくありません。資格取得を目指しているなら、資格取得のサポートが充実した会社で実務経験を積みながら対策を練るのもおすすめです。