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小型移動式クレーンとは、吊り上げ荷重が5トンに満たない小型のクレーンのことで、各種工場や電気工事の現場などで一般的に使用されています。具体的には次のようなクレーンが、小型移動式クレーンに該当します。
かつては小型移動式クレーンの運転には特別な免許や資格は必要なく、現場で技術を学べば誰でも操縦できていました。しかし、平成2年10月1日に行われた労働安全衛生法一部改正により、移動式クレーン運転免許か小型移動式クレーン技能講習を受講し修了証を取得した者しか、小型移動式クレーンを運転できなくなりました。現場の事故防止・安全確保のためには必要な講習で、受講する人が非常に多い技能講習となっています。
小型移動式クレーン技能講習では、13時間の学科講習と7時間の実技講習を行い、それぞれの講習の受講後に実技と学科からなる修了試験を実施。合格後に修了証が発行されます。なお、小型移動式クレーン技能講習は18歳以上であれば誰でも参加できるので、門戸の広い資格と言えるでしょう。
小型移動式クレーン技能講習の修了試験の合格率は95%程度とされています。真面目に講習に参加し対策をしっかり立てておけば、問題なく合格することができる難易度だと言えます。また、当日の体調不良も影響するので、受講前は気をつけておきましょう。
小型移動式クレーン技能講習の参加費用は、地域などによってばらつきがあるものの、おおよそ30,000円から50,000円ほどとなっています。
将来のための出費とはいえ、自費で30,000円を超える金額負担は決して安いものではありません。
企業の中には、小型移動式クレーン技能講習修了資格の持ち主は大きな戦力になる、という理由から資格取得のサポートに力を入れている企業もあります。小型移動式クレーン技能講習への参加を考える際、サポートが充実した企業を選べば将来的にもスキルアップしやすくなります。