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未経験から土木・建設作業員になるには?

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未経験者でも土木・建設作業員を目指せるのかという点について、解説します。転職の際に役立つ資格などについても紹介しています。

土木・建設作業員とは?

工事現場で作業をする仕事

「土木・建設作業員」とは、さまざまな工事現場で重機を運転したり、力仕事を行う作業員のことを指します。工事現場というとまず建物を建てているところを思い浮かべるかもしれませんが、ほかにも道路や河川、ダムなどの工事やガス・水道・電気など公共に関わる工事を手がける場合もあります。

加えて、宅地造成や区画整理などに伴う工事を行うこともあります。それから、近年多く見られる自然災害による土砂崩れなどの復旧工事に従事するなど、非常に幅広い仕事を担当するのが土木・建設作業員です。

形に残る仕事ができる

自分がした仕事が形に残るという業種はなかなか少ないかもしれません。土木・建設作業員は、道路やダム、建築物など半永久的に残るものを手がけることもできますので、仕事のやりがいを感じたい人にはぴったりの仕事といえます。それから、大きな構造物を作れるという点も、やりがいを感じられるポイントになるでしょう。

未経験でも土木・建設作業員を目指せる?

結論から言うと、未経験でも土木・建設作業員を目指すことは可能です。

むしろ未経験者で土木・建設作業員の仕事に就く人も多いです。求人に応募し、面接を受けて特に問題がないようであればその場で採用、さらに翌日からは現場に出るといったケースもあります。土木・建設作業員は修行期間が発生する業種ではない点も、未経験者がチャレンジしやすい理由のひとつです。採用された時点から即戦力となれます。

ですので、他の仕事についているが土木・建設作業員になりたい、と考えている場合もすぐに挑戦できるでしょう。特に何かを用意しなければならないということもないため、気になったらすぐに応募してみると良いです。ただし、全くの未経験の場合は、給料は多くは期待できないため、前の仕事から大幅にダウンする可能性もしっかり頭に入れておくことが必要です。

土木・建設作業員への転職の志望動機で多いものは?

体を使った仕事がしたい、と考える人が多い

土木・建設作業員に転職したいと考える場合、志望動機として多く見られるのは「体を使った仕事がしたい」といった内容です。中には、前職でデスクワークの仕事についていたけれど、どうしても性に合わなかったため、土木・建設作業員にチャレンジしたいと考えた、という人もいます。

誰かの役に立つ仕事がしたい、という志望動機も

「人の役に立つ仕事がしたい」「形に残る仕事がしたい」といった理由も多く見られます。目に見える形で残るものを作る土木・建設作業員は、誰かの役に立っているという実感を得やすいともいえるでしょう。

そして、「すぐに働かなければならないから」といった理由も多いです。資格や経験、学歴も不問ということが多いため、なんらかの事情があってお金をすぐに稼ぎたいと考えて土木・建設作業員として応募するというケースもよく見られます。

土木・建設作業員への転職に必要な資格・有利な資格

転職にあたり特別な資格は必要なし

土木・建設作業員として転職する際には、特別な資格は必要ありません。学歴はもちろん、経験も問われないことが多いため、やる気があれば採用するというケースも多いです。ただし、唯一普通自動車の運転免許だけは求められることもあるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。これは、現場へ社用車で移動したり、資材の運搬をするなど車を運転する機会が非常に多いためです。もし普通自動車の運転免許を持っていない、という場合には転職活動をする前に取得しておくといいでしょう。

入社後に取得をサポートしてくれる会社もある

重機などを扱うための免許など専門的なものは入社後に取得できるケースがほとんどです。中には資格や免許の取得をバックアップしてくれる会社もあるため、採用情報をチェックしておくと良いでしょう。

ただし、やはり現場で必要になる免許をあらかじめ持っていると歓迎されることも多いため、時間やお金に余裕があるのであれば中型免許や大型免許などを取得しておくと、面接のアピールポイントにすることができます。ほかにも、「車両系建設機械技能講習」や、「土木施工管理技士」など、土木・建設作業員として仕事をする上では役立つ免許や資格があるため、どのような資格があるのかは確認しておきましょう。

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土木・建設作業員の雇用形態

土木・建設作業員として働くには、いろんな働き方があります。正社員として安定した仕事をする方法もあれば、短期や日雇いで自由に働けるアルバイトやパートもあります。それぞれにメリットやデメリットがあるので、生活スタイルや目標に合わせた働き方を選びましょう。

ここでは、主な雇用形態についてわかりやすく解説していきます。

正社員

正社員として働く場合、企業と長期的な契約を結ぶことになります。つまり、しっかりとした安定した仕事ができるのが大きな特徴です。

保険や年金など、生活に必要なサポートが整っていて、安心感があります。また、経験を積むことでキャリアアップできるチャンスもあります。

正社員として働くメリット

正社員のメリットはなんといっても「安定」です。毎月決まった給料がもらえるので、生活に困ることは少ないでしょう。また、福利厚生も充実しているので、万が一のケガや病気のときも安心です。

働きながら資格を取ったり、スキルを磨く機会が多いので、将来のキャリアにもつながります。

正社員として働くデメリット

一方で、正社員は責任が大きくなります。現場の管理や問題が発生したときの対応など、自分の仕事以外のことも任されることが多いです。

また、残業や休日出勤が求められることもあるので、自由な時間が少なくなりがちです。特にプライベートを大事にしたい人には、少し窮屈に感じるかもしれません。

派遣社員

派遣社員は、決まった期間だけ働く形になります。たとえば、プロジェクトが終わるまでとか、3か月だけとか、働く期間が決まっていることが多いです。そのため、いろんな現場を経験できる自由さがありますが、雇用が不安定なのも特徴です。

派遣社員として働くメリット

派遣社員の良いところは、自分のペースで働ける自由さです。決められた期間だけ働いて、次の現場に移るので、新しい経験をどんどん積むことができます。

いろんな仕事を経験してスキルアップしたい人には向いていますし、専門的な技術や資格を持っていると、高い給料を得られることもあります。

派遣社員として働くデメリット

ただ、派遣社員は雇用が不安定です。プロジェクトが終わると次の仕事を探す必要があるので、常に先行きが見えない不安がつきまといます。

さらに、正社員のような福利厚生も少なく、保険や年金の手当てが弱いのもデメリットです。安定した収入が欲しい人には少し不安な面があるかもしれません。

アルバイト・パート

アルバイトやパートは、短期間で働きたい人に向いています。現場のサポートや軽作業が中心なので、未経験でもすぐに始められるのが特徴です。体力さえあれば、特別な技術がなくてもできる仕事も多く、学生やフリーターにも人気です。

アルバイト・パートとして働くメリット

アルバイトやパートの一番の魅力は、始めやすさと自由さです。体力さえあれば、すぐに現場で活躍できますし、シフトも比較的自由に組めるので、自分のライフスタイルに合わせやすいです。

また、日払い・週払い制度がある現場も多いので、急にお金が必要になったときにすぐ対応できるのも助かりますね。

日給はだいたい8000~1万円前後ですが、なかには1万円を超える募集もあります。

正社員と違って責任感を求められることが少なく、『会社や仕事に縛れられる』という感覚が少ないのも、非正規雇用ならではの魅力かもしれません。

アルバイト・パートとして働くデメリット

ただ、アルバイトやパートは長期的な安定には欠けることが多いです。正社員や派遣社員に比べて給料が低く、特に未経験者の場合は大きく稼ぐことが難しいです。

また、スキルを高める機会が少ないため、将来的にキャリアアップするのが難しいというデメリットもあります。

雇用形態はどれがベスト?

土木・建設作業員として働くには、自分のライフスタイルや目標に合った雇用形態を選ぶことが大切です。正社員は安定した収入と福利厚生が魅力ですが、その分、責任や拘束時間が多くなりがちです。

派遣社員は、いろいろな現場で経験を積める自由さがあり、スキルアップを目指す人に向いています。

そして、アルバイト・パートは、未経験者でもすぐに始められる手軽さがあり、シフトの自由度も高いので、自分のペースで働きたい方にはぴったりです。まずは、自分にとって無理なく続けられる働き方を見つけてみましょう。