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労働安全コンサルタントは、労働安全に関する知識とノウハウのスペシャリストとして、厚生労働大臣に認められた国家資格のことです。土木業界で役立つ労働安全コンサルタントの資格について、内容や難易度をご紹介していきます。
労働安全コンサルタントとは事業者の安全性を確認し、必要に応じて指導や計画策定を行う仕事のことを言います。
といった業務が主な仕事内容。厚生労働省が管轄する国家資格として知られており、企業や労働局からの委託事業を引き受けることもあります。
名称独占の国家資格のため、資格を持っていないと「労働安全コンサルタント」を名乗ることはできません。労働安全コンサルタントの試験は資格を取得した上で、安全衛生技術試験協会に登録する必要もあります。手続き完了後、手元に登録証が届いたらやっと労働安全コンサルタントと名乗ることができる資格です。
労働安全コンサルタントの試験は、機械・電気・化学・土木・建築の全5つの区分に分けられており、この中から1つを選んで出願します。
労働安全コンサルタントの資格試験を受けるには、以下の条件が設けられています。
また、技術士や第1種電気主任技術者、1級土木施工管理技士、1級建築施工管理技士、一級建築士の資格を1つでも持っている人にも受験資格が与えられます。
試験は筆記試験と口述試験があり、各試験地によって異なる日程で年に1回実施されています。
令和3年度に実施された労働安全コンサルタントの合格率は、筆記試験で40.1%、口述試験で81.0%となっています。最終合格率は32.1%となっており、事前の試験対策が大きく左右します。
労働安全コンサルタントの登録費用として、1つの試験区分につき20,000円の手数料がかかります。
土木業界で働く上で必要・有利になる資格は、企業によっては技能・技術講習を行っていることもあります。労働安全コンサルタント試験は決して簡単ではありませんから、取得を目指したい人は会社に勤めて実務経験を重ねながら講習を受けるのもおすすめです。