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非常に多くの募集がある引っ越し屋の仕事。体力勝負と言われる現場スタッフは特に、出入りが激しく、常に人材が不足しています。
そんな引っ越し屋の仕事に、果たして将来性はあるのでしょうか?本記事では、引っ越し屋の仕事の現状から需要、将来性などを紹介します。
形成されてまだ50年ほどと、以外にも歴史が浅い引越し業界。運送業の一つに分類され、運送と引越しを兼業する会社が多くあります。
国内の市場の多くは、大手と呼ばれるサカイ引越センター、アート引越センターなどがシェアを占める割合が大きいです。※
少子高齢化が進む一方、単身家庭が増加していることもあり、最近では、単身家庭へ向けた引っ越しサービスに特化している業者も多くいるようです。
引越しといえば、繁忙期に多くの依頼が集中するイメージがありますが、実は閑散期でも一定の需要があり、引越しの依頼がない日はほとんどありません。
その上、一般家庭以外にも企業や法人向けの引越し案件は、時期を問わず存在しています。一年を通して安定した需要が見込める業種が、引っ越し屋だと言えるでしょう。
一方で、人材は常に不足状態です。引っ越し屋になるのに、特別な免許や資格はあまり必要ありませんが、現場で引っ越し作業をするスタッフは、年を取ると肉体的に厳しくなり退職する人も多いため、正社員やパート・アルバイト、年齢性別問わず、常に多くの募集がされています。
入社して現場を経験した後は、昇格したり専門資格などを取ってステップアップする人がいる一方、就労経験を生かして自分で引越し屋を開業する方も多くいます。
将来は引っ越し業界もIT・AI化が進むなどと言われていますが、現場で実際の荷物や間取りをチェックしながら作業を進める仕事、周りの状況を見ながら効率よく作業をするのは、やはり人でなくてはできない分野です。引っ越し屋の仕事は、まだまだ需要があると言えるでしょう。
一方で、配車システムや、集客システムなど、すでにIT化が進んでいる分野もあります。
このため、システムを管理したり、技術トラブルに対応できるIT・AI能力を身につけておけば、年齢を重ねても、新しい技術が発展した世の中になっても、必要とされ続ける人材になれるでしょう。
引っ越し屋の仕事には、一年を通して需要があります。また、たとえこの先、AIやIT化が進んでも、現場で臨機応変に作業をする仕事は人にしかできない領域であり、求人がなくなる心配はないでしょう。
将来にわたって安定した仕事をしたいのでしたら、しっかり社員教育を行っているか、職場環境・福利厚生が整っているか、将来のステップアップが望めるか、といった点に注意して会社を選ぶと良いでしょう。